皆さん、【肌断食】という言葉をご存知でしょうか。
肌断食とは化粧水などに頼らず、肌本来の機能を引き出す美容法です。様々な本で紹介されていたり、ネットの記事で体験談などがアップされていたりします。
何をしても治らないニキビをどうにかしたい一心で、私も肌断食を実践していました。
結果から先にお伝えすると、一年ほど続けて実際にニキビが全体的に減ったという効果は現れたのですが、純石鹸で洗顔するとかゆくて赤い吹き出物ができるようになったため継続を断念しました。
私は違う方法でスキンケアを行ってニキビ肌を改善しましたが、そのスキンケアの考え方のもととなった「肌断食」について実際に行っていた方法や、やってみて感じた効果、続けられなかった原因のかゆみなどについてお伝えしたいと思います。
ちなみに肌断食の後に行ったスキンケアの方法などは下の記事にまとめています。
ニキビのために肌断食をやってみたいけれど、肌断食がよくわからない・不安がある、と感じている方は記事を読んでいただき、「肌断食には(続けられなかった人間の)こんなケースもあるのか」とはじめる前の情報収集の一つになれば嬉しいです。
※今回ご紹介する肌断食の方法は、私がネット上や書籍から情報を得て実践した方法です。その点ご了承ください。
肌断食とのであい
もともと高校生からニキビができるようになり、それは社会人になっても治らず、常に私を悩ましていました。
- 市販のニキビの薬を使用するが治らず
- 皮膚科に行くが治らず(5、6の皮膚科は行ったはず。どれも同じような対応だった…)
- 漢方を出す皮膚科にいって処方された漢方を飲むがなかなか効果が現れず(恐らく半年以上は飲み続けた)
- 水をたくさん飲んでみる(硬水も)
- 腸内環境改善のためプチ断食
他にもいろいろとやりました…が何をしてもイマイチ効果を感じることができませんでした。
本気で治したい!その思いでさまざまな角度から肌を健康にすることはできないかと調べているタイミングで【肌断食】と、であいました。
今までのスキンケアが「(化粧水などを)足す」であれば、肌断食は「(今のスキンケアを)引く」イメージで、正直最初は、今までのスキンケアをやめて本当に大丈夫なのか…?と思っていました。
ただ、家族に肌断食の話をすると、以前私がインフルエンザにかかって数日ベッドの上で倒れていた時、顔も身体も洗えていないにも関わらず、不思議と新しいニキビが出来ていなかったと言われました。これはもしや…?と思い、藁にもすがる思いで肌断食を開始しました。
私なりの肌断食の方法
肌断食のスキンケア
まずは軸となるスキンケアについてお伝えします。実体験をもとにした注意点もありますので、あわせてご確認ください。
スキンケアの方法
肌断食をする前のスキンケアは、とにかく保湿が大切だと考え、化粧水やクリームなど、かなりの量を肌に塗布していました。
大幅にスキンケアの工程が減って、朝の準備がらくになりました。
純石鹸で洗顔後、ワセリンを少量手に取り、顔全体に薄くのばして、肌を保護します。
純石鹸とは成分が石鹸素地100%のもので、シャボン玉石けんやミヨシ石鹸、カウブランドの無添加せっけんなど、さまざまなものを試しました。
ワセリンはドラッグストアに売っている「白色ワセリン」です。
注意点
1点注意していただきたいことがあります。急に今までのスキンケアを全てやめてしまうと、その反動で、肌がものすごく乾燥してしまったり、かゆくなったり、吹き出物ができたりと様々な弊害が出てくる可能性があります。
なので、徐々にスキンケアの種類も量も減らしていき、最終的にワセリンのみで完結できるように移行していくことをおすすめします。
私も徐々に減らしてダメージを最小限にと、慎重に進めていたつもりなのですが、それでもかなり乾燥を感じました。かゆかったです。
眠っている間に顔をかいていたようで、朝起きると爪と指の間に皮膚が詰まっていて、そのあと鏡で顔を見ると、かきすぎて血が出ていた痕跡が……!!
ちょっと脅かしすぎましたね笑
ですが、今まで熱心にスキンケアをしていればいるほど、反動は大きいと思います。なので、様子を見ながら減らしていくことを強くおすすめします。
肌断食中のメイク
さきほどお伝えしたスキンケアにクレンジングの工程がなかったことにお気づきでしょうか。
クレンジングはメイクを落とすためのもので、少なからず肌に負担をかけてしまいます。そして、肌に必要な潤いまで落としてしまいがちです。
だからといって、女性の皆さんはメイクをしないという選択はなかなかとれないですよね。特に社会人になってからは…少なくとも以前の私はニキビがたくさんできていたので、メイクで隠したい思いがありました。
そこでクレンジングを必要としないメイクを心がけて、肌を労ります。使用するのは石鹸でオフできる“ミネラルコスメ”です。
私は「ETVOS」というメーカーの商品を使用しています。
冒頭で現在、肌断食はやめて別のスキンケアの方法をしているとお伝えしましたが、「ETVOS」は使い続けています。
その他気を付けること
スキンケアやメイク以外にも日々気をつけるべきことをお伝えします。
日焼けをしないように努力する
紫外線はニキビ肌にとって大敵です。日焼け止めを塗る、日傘をさすなど、紫外線対策をしっかり行いましょう。
日焼け止めもメイクと同じで、落とすためにクレンジングを必要とするものが多いです。なので、石鹸でも落とすことができるものを選ぶことをおすすめします。
私は赤ちゃん用の石鹸のみで落とせる日焼け止めを愛用しています。(ドラッグストアの赤ちゃんコーナーに売っています)
極力肌(顔)を触らないようにする
顔を知らないうちに触っている、なんてことは案外多いと思います。頬杖ついたり、ニキビを気にして触っていたり…
これは触らないように気をつけるほかに対策はありません。
私の場合、顔に触れていることに気がついたら「今触っている!」と自覚して、触るタイミングを意識・把握するようにしています。
肌断食の効果
冒頭でもお伝えしたように、私は肌断食を継続していません。
ただ、当初の目標であった「ニキビを治す」に対して、効果を感じられたと思います。
はじめた頃はスキンケアの量も種類も減らしたことによる反動が大きく、乾燥でかゆくなったりしましたが、時間が経つにつれ、徐々に肌が肌断食に慣れていき、顔全体にできていたニキビが減少傾向に。
今までは朝起きると顔が脂でギトギトだったのですが、それも落ち着いていきました。
顔にできるニキビの数が減少したのは、肌断食を行ったことの影響が大きかったと思います。
純石鹸を使用することで起こるかゆみ
肌断食はニキビに効果的とお伝えしましたが、肌断食をやめたのは事実。きっかけは、前述のとおり「純石鹸を使うと顔がかゆくなる」からです。
石鹸で洗い始めて半年は、特に違和感なく使えていたのですが、徐々に洗顔後、顔がかゆいな…と思うことが多くなっていきました。
はじめはワセリンだけしかつけていないから、かゆくなっているんだろうな、と思っていたのですが、蚊に噛まれたような赤い吹き出物のようなものが出てくるようになりました。
「あ、これは石鹸が犯人だわ」と気づいてやめてみると、ピタッとかゆみがなくなりました。
石鹸の何の成分が反応してかゆみが発生したのかはわかりませんが、長期間使用し続けることで肌が拒否反応を起こした可能性があります。
比較的肌の弱い方は、そんな可能性を考慮して、自分に合った方法を模索していただければと思います。
ちなみに石鹸を使用しなくなって半年ほど経ちますが、未だに顔に触れると反応します…
肌断食はニキビに効果的?継続を断念した私が思うこと:まとめ
簡単にですが、私が行った肌断食をご紹介してきました。
一人ひとり肌の状態は違うため私の場合は、という表現になりますが「肌断食はニキビに効果的」でした。
もちろんメリットばかりではなく、かゆみが発生したり、一時的にニキビが増えたように感じたり…一筋縄ではいきません。私のように純石鹸が合わなくなる、なんてこともあるかもしれません。ですが、何をしてもニキビが治らない、肌断食で少しでも改善できたら、と思っている方はチャレンジする価値はあると思います。
結果的に私は継続を断念しましたが、シンプルなスキンケア、負担をかけないメイク、その他肌のために努力することの大切さを学ぶことができました。
無理は禁物ですので、やってみて継続は難しいと判断したらやめることも一つの手だと思います。
この記事が読んでいただいている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。